実際に「エアスルー」をご採用いただいてる
工務店様や設計事務所様のお話しをお伺いしました。
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階段を上がっていっても、温度差の層が無いんです。
目黒啓之様【目黒工務所(福島県会津若松市)営業設計】
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最初に採用させていただいたお客様の時は冬の工事で春先に完成。その夏お話をお伺いしたんですが、他の家がエアコンをかけている時期にまだ使ってないって言うんですよ。それは効果があるって事じゃないですか?という話から始まって。以前うちの建売住宅で、去年一年間ぐらいずっと残っていたものがあったんです。そこは棟排気システムは採用していたんですがモデルハウスと違って建てっぱなしで家中ずっと閉めっきり。そこへ夏場、暑い時にお客様をお連れして中へ入ってみたら、全然暑くないんです。普通階段上がっていくと、階段の8段目から9段目くらいで2階に溜まった暑い空気の中へ入りますよね?だけどその温度差の層みたいなものがなくて。身をもって良さを体験していただきました。
実は自分の自宅にも棟排気システムを入れてるんですが、最近のすごく暑かった日でも1階の部屋が28度までなら扇風機で過ごせます。うちは虫が入るのを嫌ってあまり窓を開けないんです。ほとんど一日中閉めっぱなし状態で。それでもそのくらい。2階は寝る時だけ、若干エアコン必要な程度で。住み方にもよるんでしょうが、基本的にはそのくらいしか温度は上がらないないようです。
この間設置したお客様で、12月の冬場に自転車をぶつけて風樹を1つ壊しちゃった方がいらして。本来閉めなきゃいけない時期なんですけど開きっぱなしになったんです。養生テープで応急処置をしたんですが、その間はかなり結露が発生してたようです。そして新しい部材で修理したらピタっと止まった。密閉しないとダメって事と、風樹の気密断熱性能を再確認しました。怪我の功名っていうやつですね(笑)。
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開け閉め出来るのは一番のメリット
菊池芳行様【南富士産業株式会社(神奈川県横浜市)工務担当 一級建築士】
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きっかけは外断熱などをかなり色々研究されているお客様がいらして。その中でお客さんから紹介されたんです。資料を色々読んでいく中でこれだったら色々出来るんじゃないかっていうのと、あとコスト。他社さんも色々ありますが、大体そこの会員にならないと部材を使えないっていう形だったので。その制約を受けないで導入できるのでこれはいいんじゃないかって事で使わせていただいてます。
あとは普通の通気口だと開きっぱなしが多いんですが、このシステムだと開け閉め出来るっていうのは一番のメリットですよね。そういう商品がないんですね。
お客様にお伺いしたんですが、夏場なんかはいいみたいです。40坪くらいの家でエアコン大きいやつ1台で普通に涼しいと。パチンコ店とかオフィスとかほどギンギンに冷えているわけじゃないけど普段の生活には十分だとはおっしゃってました。
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ダクトの中のカビやダニの掃除は?ってお客様に言われて。
内山孝久様【大畑工務店(千葉県松戸市)住環境アドバイザー】
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計画換気が義務付けられて色々試したけれど、どうもダクトで一箇所へ集めてはきだす換気システム、あれはダクトの中にカビだとかダニ、そういうのを掃除する時どうするの?というお客様がいたんです。
その方はすごく鼻が敏感でひどい花粉症。合板やビニール類、接着類だとかを使わずに、自然のものだけで家作りが出来ないか?という話の人だったんですね。そこに小屋裏に一箇所に集めて一箇所からはき出す方法のシステムを付けたんだけど、ダクトの中や小屋裏の機械の中の掃除はどうするんだ?って事になって。そんな事を考えているうちに、ダクトを使わない棟排気システムだったら解決できるんじゃないかと思って資料請求したんです。
あとはやっぱり音の問題があります。ダクトを通じる機械のモーターの音が部屋に天井から出てくるんですね。特に寝静まってるシーンとしてる部屋にダクトを伝わって反響しちゃうんです。特に2階の小屋裏に付けた場合、2階って寝室でしょ?モーターを弱くすれば音は静かになるんだけど、弱くすると計画換気の24時間の意味がなくなっちゃう。その点棟排気システムは一番高いところにあって、効率良くはき出して。ダクトからの音っていうのはダクト配管してないからそんなに大きな音でもないし。しかも実際には24時間付けっぱなしだと電気代がもったいないって切っちゃう人もいるんですよ。切っちゃうと何の意味もなくなっちゃう。だけどこのシステムの場合は、電気切ったとしても一番高いところから抜けるのは間違いないから。自然の理にかなってる。
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常に空気が動くと家は長持ちする。
高梨孝彦様【夢工房建築設計事務所(千葉県船橋市)チーフデザイナー 二級建築士】
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以前他社さんのシステムで設計をやっていたんですが、制約が非常にうるさくてお客さんにとって少し不利になる場面があったんです。じゃあ他もちょっと探してみようという事で、建材の展示場で拝見して。これだったら使えるんじゃないかという事が最初のスタートだったんですね。すごく風が入ってきていて、床下換気の部分ではダンパーが付いてるっていうのが採用の理由のひとつです。あとは電動のモーターを併用しているところですね。温度差が無くて空気が抜けてかない状況をモーターでアシストしてもらえるというのは、常に壁内を動かすという事を意味しますから魅力だったんですよ。外断熱をすすめているのもそこが理由で、湿気がたまりにくい、要は家が長持ちしますよって事なんです。基本的に戸建てで木造の時には、このシステムはぜひうちとしてはおすすめしたいシステムなんで、ぜひ考えてくださいとお話しています。
お客様が考える優先順位は、高気密高断熱、外断熱、それからようやく換気という場合が多いんですが、実は換気が一番重要で、それをしっかりやる事によって他の要素がすごくいきてくるんですね。
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棟の真ん中で抜くのは理想ですね。
佐々木稔様【佐々木設計企画(栃木県日光市)代表取締役 一級建築士】
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寒くない家というと断熱をする、暑くない家というと開放しなくちゃならない。床下には確かに冷たい空気があるんですね。その冷たい空気を上で排出したいというのが採用の一番の理由です。それによって小屋裏や2階の暑さを解消したい。断熱が悪い家へ行くと暑くてどうしようもないですからね。このシステムはその冷たい空気をうまく利用してるのでいいなと思いました。
ある現場で両脇の妻部に換気扇を付けたんですが、いくら回しても熱気は抜けませんでした。こもりっきりだったんです。小屋裏の熱気は真上で抜くのが理想なんですね。両サイドは抜けないんです。それは身をもって感じました。
あとは基礎給気口が丸いのでクラックが入りにくいっていうのはありますよね。これは、大きなメリットです。いくら鉄筋補強しても床下ダンパーなどはクラックが入りますから。